LogicoolのMX1000を10年以上使用しました。
MX1000にチャタリングが発生し始めてから、1年以上新たなマウスを探していました。
決め手に欠けるマウスばかりだったところに、MX Master MX2000の発売を知り、人柱覚悟で購入。
コストパフォーマンス(CP)を含め、残念に思う個所もありますが、純粋にマウスとしての基本性能は高く良いモノだと思います。
以下、使用感を長々と。
■重量感
MX1000に慣れているせいか、見た目より軽く感じます。指が上手くかかり持ち上げやすいため、重さは苦になりません。
■デザイン
全体のデザインは良いと思います。色味も良く、落ち着いた配色で好きです。
サムレストの多面体デザインはパッと見かっこいいですが、ちょっと恥ずかしいです。触感も悪くないですが、気を抜くとゴミが挟まったような、異物感に感じる時もあります。
両ホイールの銀色のパーツは、樹脂のメッキ塗装だと思いますが、結構チープな質感。これ以上ホイールの慣性が増えるのは嫌ですが、見た目的にはアルミか真鍮パーツだとよかったです。
以前のラバー塗装は、経年変化で加水分解して酷い様相になりますが、Logicool曰く今回は改善したとのこと。期待したいです。
■左右クリック
若干硬い気がします。音も大き目。今までの(へたったMX1000の)感覚だとダブルクリックできない時があります。これは慣れで解決できそうです。
マウスの先端までボタンになっているため、前方が障害物にあたるとクリックしてしまいます。狭いデスクで使用する場合は、なかなかストレスがたまると思います。
■スクロールホイール: クリック感
クリック感は、フリーとラチェットを切り替えできるホイール特有のガガガガっとした落ち着きのない感じ。筐体内部で音が反響してさらに粗な感じに聞こえます。
このクラスのマウスなのだから、デッドニングなど工夫して、もう少ししっとりとお淑やかなクリック感/音を実現してほしかったです。
■スクロールホイール: SmartShift
SmartShift機能は初めて使用しましたがなかなか便利です。フリーになる感度をソフトで調整できるのはとても良。でも感度は今のところデフォルトでいい感じです。
スクロールダウン時は指を手前にひっかく感じなのでやりやすいですが、スクロールアップ時は不発になることがしばしば。アップとダウンで感度を変えられるとても良いと思います。
SmartShiftからラチェットが復帰する際の振動を評価する向きもありますが、不快ではなく悪くはないのですが、個人的には病み付きになるほどの感触ではありませんでした。
■モードシフトボタン
これがソフトスイッチであるのは良心だと思います。機能割り当てを変更できます。ただし、あまり押しやすくはないです。
■ジェスチャーボタン
自分は手も大きく力も強い方だと思いますが、硬くて押すのに力がいります。誤操作防止のためでしょうが、あと3割くらい軽くてもよかったかも。
自分はマウスジェスチャーをほとんど使わないため、あまり問題ではありませんが、このボタンが押しづらいと感じてしまうと、MX2000の機能性が半減してしまいそう。
ジェスチャー機能に「パン」を割り当てるのが、個人的には気に入りました。
■サイドボタン
高頻度で使用する「戻るボタン」は、マウスを握った状態で、親指の関節で操作できるので問題ありません。
しかし、「進むボタン」を同じように関節付近で操作するのは困難で、サムホイールを操作してしまいます。指先なら操作はできますが、持ち直すのが煩わしいです。
■サムホイール
サムホイールの回し心地は、軽いトルク感があり心地よし。上質な一眼カメラレンズのピントリングの心地に近いと言ったら言い過ぎ?
好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはクリックがある方が使いやすいのでちょっと残念。
■トラッキング
ゲームはやらず、ファイル操作やOffice系操作がメインなので、不足ありません。MX1000より密度のある動作をするように感じます。
数値的には、MX1000: 800dpi、MX2000: 1,000dpiで解像度が上がっていますが、10年も経っているのでソフトウェアの進化も大きいのかも。
うたい文句通り、透明なガラスの天板でもソツなく動作しました。
■充電
MX1000のクレードルが酷すぎたので、USBケーブルでの充電は気に入りました。
電池切れからの1分で2時間稼働の急速充電機能もとても良いです。
ただ、充電池がへたってきたら交換が煩わしそうです。
■Logicool Options
これがあって初めてMX2000は真価を発揮すると思います。各種設定を追い込むことでもっと使いやすくなりそう。
ポインターの速度は、OptionsとOSと両方の設定が働くので、細かく指定できそうです。
Options自体にはポインターの「加速」設定はありません。OS側の「ポインターの精度を高める」を併用します。
個人的には、OS側の「ポインターの精度を高める」をONにし、両方の速度設定を中央値にした設定がしっくりきました。
「かざぐるマウス」との併用に問題があったため、スムーズスクロールは無効にしました。
今のところ必要性は感じていませんが、常駐アイコンが表示されないため、簡単に終了することができなさそうです。今後、Optionsが何かとバッティングした時にめんどくさいことになるかも。
最初インストールが失敗して困りましたが、以前使用していたMX1000のUSBを抜くと正常にインストールできました。SetPointを終了するだけではダメでした。
■金額
13,910円で購入。
正直、14,000円の価値があるかは微妙なところ。発売直後を加味しても、CPは良くないかも。
4-5,000円のマウスに対して、3倍近くの機能UPがあるとも感じないので、値段相応の耐久性が無かったらひどい話。
■最後
MX1000が特別に耐久性が良かったわけではないと思いますが、なんとか10年使えました。
MX2000は保証期間が2年に短縮されたのは気になりますが、できたら10年、せめて5~6年は使えるといいなぁ。
色々マイナス面を書きましたが、総じて気に入りました。慣れで解決できるところも多そうです。
1万円くらいになったらお勧めです。
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